イギリスでは正式な休業要請と合わせて、雇用を守る事を目的とし8割の給与補償(upto 2,500GBP/month)を約束しています。
このニュースは色々なところで報道されていますが、具体的にどの様に支払われるのかと疑問に感じていました。
そんな最中、ある一定の割合(10-15%など)の従業員に対して、3週間のローテーションを組んでfurloughを行うという方針が発表された会社がある様です。
こんな英語を知らなかったので調べたところ以下の意味合い。もう少し現実的にかみ砕くと一次解雇(給与無、ベンチ入り)。
FURLOUGH | meaning in the Cambridge English Dictionary
この様な状態にすることにより、会社は国に補償金をまとめて請求して、各furloughedされた従業員に対して補償金の支払いが行われる仕組み。
あー、良くできているなと。
こういった仕組みを整えて1ヵ月程度で回せる仕組みを作れるところが先進国だなーと感じるところ。
因みにBAの30,000人をfurloughedにするが政府の規定するアッパーを超えても8割補償するというニュース。
会社員だけ?
また、会社勤めの人ばかりではなく、上記ページでもまとめられていて、試用期間中、産休中、有期雇用者、個人経営など様々な状況を考慮してこの仕組みで補償申請ができるとのこと。ほぅ。良くできているなー。
計算の仕方は?
これまた方針が書いてます。"How your monthly wages are calculated"
これも感心するところ。
実際にこの方針で進めていく中で細かな部分では様々な不都合が出てくるが、概ね95%以上をカバーするに足るだけの方向性を明確に出して進めていく。
賢い人が制度設計を行い、英語表現も細部に言及しすぎない様意識して表現しているんだなとこれまでも他の事柄でも度々経験し、非常に関心するところです。
Furlough状態のときにやっていいことは?
トレーニング、ボランティアなど直接雇用者に対してお金を稼ぐ行為を行わなければOKとのこと。Furloghedの期間中でも社内トレーニングは開放し実施することを推奨するとのこと。
Furloghed従業員からすると、給与は減るものの、時間を手に入れられ、その時間トレーニングを実施できるので見方に因れば前向きにも捉えられる。
またこれが会社として解雇に繋げるものでないく、不況下において解雇を可能な限り抑制するアクションであることを伝えられる。
一時期の不況を雇用を守りながらコントロールする仕組み。まさにJob Retention Scheme。フェアだなと感じるところ。
ご参考まで。